本書は、もともと1971年に『阿佐田哲也のマージャン秘密教室』として発行されたものの新装版です。
初版当時大ベストセラーになった『麻雀放浪記』に登場する愛すべき人達の得意なイカサマのエッセンスが、本書で惜しみもなく披露されています。
時代は下がり、今は全自動麻雀卓ですので、当然本書で紹介されているような積みこみ技は使えません。イカサマの指南書としてではなく、阿佐田哲也のエンターテイメントの魅力を感じる良書としてお読みください。
それにしても、イカサマ芸全盛の頃の人々の生き様そのものがすでに小説になっているわけですね。面白い世界ですし、今は知り得ない不思議な時代の空気を感じさせる本でもありました。
大学生の仲間内で打っている人へ
この本はイカサマについて詳しく書いてあります。
もしあなたが麻雀を始めて間もないのであれば、手牌ばかりをじっと見ていることが想像できます。
想像してみてください。あなたの手牌だけの視界の外でイカサマが行われているところを。
この本を読めば麻雀における大体のイカサマを知ることができます。
ただしそれは身を守るための知識です。
絶対に使用してはいけません。それが最低限のマナーです。
自動卓になってからは、あまり役立たないかも・・・
阿佐田哲也の麻雀指南書のうち、表が「Aクラス麻雀」で、裏がこの「麻雀秘伝帳」と言えよう。
なにしろ、著者が体験(経験)したイカサマ技を惜しげもなく披露しているのである。しかも図、解説入りで。
しかし、積み込み技が主体のため、現代の全自動麻雀卓では、なかなかその技が生かせないのが残念である。なので星3つにした。
これを読んで、仲間打ちの麻雀でやってみたくなるが、「イカサマ野郎」扱いされるので、技はお蔵入りとなっている。
大変面白い本だが、時代を感じさせ、読物として大変面白い本だといえよう。
阿佐田哲也のファンなら持っていたい一冊である。
麻雀検定〈2005〉